MESSAGEメッセージ
岡野八代 同志社大学教員
戦争犯罪に目をつぶること、それは、現在の権力者たちの横暴さを許すことなのだと、コロナ禍での大阪市長や大阪府知事のふるまいをみて痛感しました。
維新政治は、弱者を徹底的に小ばかにする。
コロナ禍で医療・看護や介護・保育に関わる人たちの声にどれだけ彼らが耳を傾けたでしょうか。
女の買い物は長いといってみたり、特定の薬品を宣伝したり、雨合羽を集めてみたり。
思い込みと無知と傲慢さが、日本全体の政治をさらに歪めようとしています。
自公もだけど、絶対維新はあかん、京都でもこの声を広げていきたいと思っています。
坂本保子 元豊中市議会議員
NHKで『追跡 デジタル性犯罪の闇 韓国N番部屋事件』を観た。
そして『ハヨンガ』（北原みのりさんの尽力で出版された本）を一気に読んだ。
隠し撮り等のおぞましい性暴力に対して「次の人」のために闘うコリアの女たちに、勇気をもらう。その活躍には、「慰安婦」問題への怒りと連帯の想いが共通しているのだろう。
真相を追求した記者が、「わいせつ画像ではなく性搾取画像だと、社会が認識するようになった。
それは、奴隷のような搾取を受けた被害者の訴えからだ」と、凛として応えていた。女性たちの悔しさ、恐れ、痛み…。「戦争での性欲処理のために慰安所を」と言ったハシモトシには、到底想像できないだろう。
子ども食堂支援で出会う子どもたち。無邪気にスマホをいじるが、デジタル性犯罪は後を絶たない。いつだって巻き込まれかねない。「次の人」である彼女ら彼らのために、大人である私は動けているのだろうか。
中西智子 箕面市議会議員
維新市政の箕面市は、必要以上に「財政の逼迫」を強調。公立保育所の民営化には、株式会社法人の企業型事業所を選定するなど仰天もの。
またコロナ下でがんばる市立病院職員の給与カット、診断書・証明書の発行費値上げなど市民負担を増やし、サービス後退をものともしない市政運営。
さらに市立病院の民営化が迫っている状況です。
これらの余剰をさらなる開発等に次ぎ込もうと画策中。
市役所の窓口業務もすべて民間委託ですが、公契約条例などで委託先労働者の処遇を守ろうという視点は皆無。
そのほか児童相談支援センターの相談員、スクールソーシャルワーカーなどケアワーカーの多くは女性であり、非正規労働者です。
不安定・低賃金雇用を行政が推進し、官製ワーキングプアを増やし続けている維新市政は、労働者間の格差・分断に拍車をかけ、女性の貧困を増幅させています。
市民の身を切る維新は要らない！力を合わせ糺しましょう。
栗原佳子 新聞うずみ火記者
２０１３年６月号の「新聞うずみ火」は当時の橋下徹大阪市長発言の波紋をトップ記事で特集した。
取材当時９０歳の女性は、南洋の町にやってきたサーカスを陸軍が閉鎖させ、テントをカーテンで仕切り慰安所にしたことを証言した。
１０人前後の女性たちが腰を紐で結ばれ歩かされていたのを見たとも。「憲兵か軍属のような男性が刑務所を散歩させるような感じで引っ張っていくんです。
自分から女性たちが来ますか？」
あれから９年。当事者はもちろん、生の証言に接することも困難になる一方で、歴史修正の流れは本流となっている。
歪んだ歴史認識に基づく現大阪市長や府知事の発言が社会に許容されてしまうことも、この流れが下支えしていると感じる。
90年代、韓国のハルモニたちを訪ねる機会が何度かあった。その一人、黄錦周さんには度々アパートにも泊めてもらった。
腹部には痛々しい傷痕。
過酷な日々の結果、若くして子宮摘出を余儀なくされていた。
ハルモニたちはもう反論することもできない。地道に、事実を積み上げていくしかないと思っている。
関西ネットの取り組みに、敬意と連帯の意を表します。
西尾慧吾 ｢遺骨で基地を作るな！緊急アクション！｣呼び掛け人
今、｢おじさん政治｣の醜さが、あらゆる形で表出しています。
軍備増強･原発再稼働や乱開発による環境破壊･マイノリティの方々への差別やヘイト… 民主主義を蹂躙し、人権侵害に抗議する市民を完全無視した強権政治は、人類のみならず地球全体への脅威です。
男性中心政治の覇権争いのなれの果てが戦争です。
その結果、真っ先に犠牲にされるのは、女性･子どもなど、マイノリティの方々です。
日本の戦争加害、特に｢従軍慰安婦｣問題は、男性主導の強権政治の愚かさを示しています。同じ過ちを絶対繰り返さないと国際社会に誓った日本国憲法を平気で壊そうとする政治家が多数を占める現状に、心底危機感を覚えます。
歴史修正主義を公然と掲げ、外交努力を放棄し、他国や国内のマイノリティの方々への敵視･差別政策を続ける維新は、軍国主義化を進める急先鋒です。
参院選が迫る今こそ、日本の戦争加害に真摯に対峙し、市民の力で｢憲法を活かす政治｣を作り出す努力をしたいです。