日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

第205回大阪駅前水曜集会




日  時 : 2023年10月4日(水) 19:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前

【報告】


長かった夏がようやく終わりを告げ、肌寒く感じる夕暮れの中、40名の仲間が集まった。

「水曜デモ」の歌に続いて関西ネットから報告が2つ。
まず、9月20日の尹美香さんの控訴審判決公判を傍聴したメンバーが当日の様子を報告、右派勢力が押しかけ、怒号をあげる中不当判決が下されたこと、怒りを抑え、涙を見せることなく毅然と上告審で闘うことを語った尹美香さんの姿を伝えてくれた。
現在取り組んでいる国際署名への協力も呼びかけた。



次に9月にサンフランシスコの仲間たちと行った福岡・長崎の日本の植民地主義の歴史をたどるフィールドワークについて、多くの朝鮮人が炭鉱などで過酷な労働を強いられてきたと報告。
また、岸田政権による内閣改造で5人の女性を大臣に登用する一方、副大臣や政務官に一人の女性も登用しないという異常さ、さらに法務局よりアイヌ民族への人権侵犯を認定された杉田水脈議員を環境部会長代理に抜擢し、それでも適材適所と言いつくろう政権を批判した。



インドネシアを訪問したSさんより現地報告。10年間に及ぶ調査で被害者の証言に耳を傾けてきたが、日本軍による被害とその後の70余年の人生で受けた心の傷は到底語りつくせるものではなく、最後まで誰にも言えなかったこともあるはずと、「慰安婦」被害者たちの苦しみについて語った。



続いてサンフランシスコから来日中のDさんが連帯のアピール。在日として生まれ、幼い時からアメリカに移住した日系アメリカ人として「慰安婦」問題など歴史について研究している。



先日阪神連絡会が水曜デモ15周年を迎えて集会を開催、「金福童」上映会ほか阪神連絡会の歩みを振り返った。
今後も新たな気持ちで歩んでいくことを表明。



オセアニア地域の「慰安婦」問題について調査されているKさんは、今まで注目されてこなかった地域にも日本軍の性奴隷とされた女性たちがいたこと、日本軍による島民たちへの虐殺の歴史があったことを今明らかにしなければ日本は同じことを繰り返すと訴えた。



焦点となっている沖縄の辺野古新基地建設に関してMさんより現地の状況を伝えてもらった。
米軍のための新基地建設に反対の声をあげていきましょう!



シュプレヒコールの前に9月の国連人権理事会で韓国政府が、日本政府が「慰安婦」被害者と「強制動員」被害者に対して加害の事実を認めて謝罪したと述べたのは事実に反し、被害者の尊厳を踏みにじる行為だと批判した。

引き続き関心をもって参加してくださるよう願っています。
2023年10月04日(水) No.168 (報告)

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