日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

沖縄で出会った「慰安婦」 川田文子さん講演会




日  時 : 2018年2月4日(日) 14時〜(開場13:30)
場  所 : とよなか男女共同参画推進センター すてっぷ
共  催 : 「慰安婦」問題の解決を求める北摂ネットワーク・豊中
        日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

【報告】


金が儲かると騙されて、1944年朝鮮半島から沖縄渡嘉敷島の慰安所に連れてこられ、日本の敗戦後、沖縄本島で孤独に暮らしていたぺ・ポンギさんを訪ね、初めて被害体験を聞き取ったのは川田文子さんです。


*1975年、ペ・ポンギさんの存在を知らせる新聞記事

1945年、収容所を出たペさんには食料も寝場所もありませんでした。そのため「サカナヤー」と呼ばれる飲み屋に行っては酔っ払いに身を売り、得た報酬を飲み屋の主人と折半。翌朝、また別の「サカナヤー」を探してさすらう日々。ペさんは「慰安婦」生活よりも酔っ払いに身を売る生活の方が辛かったと川田さんに話しました。


*1978年、渡嘉敷島へ。ぺさんを真ん中にして
自宅を慰安所にされた仲村さん、仲村さんの隣家で自宅を酒保にされた新里さん

同じく川田さんが初めて話を聞いた被害女性たま子さんは、玉の井などの遊郭を転々としたのち、テニアンの遊郭にいた時に、警察から指名され、出征兵士のように万歳三唱で見送られてラバウルの慰安所へ。


*たま子さん

敗戦後、沖縄に移り住んでからも売春以外に生きるすべはなく、米軍の通訳が連れてきた米兵に身を売り、稼ぎを通訳と折半することもあったそうです。植民地支配や生活苦、そして戦争、その中で多くの女性たちがどれほどの人権侵害を受けてきたかが具体的に伝わるお話でした。
2018年02月04日(日) No.150 (報告)

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