日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告
崔藝隣(ちぇ いぇりん)監督 映画上映&トーク
日 時 : 2026年2月14日(水) 18:30〜
会 場 : 大阪市総合生涯学習センター 第一研修室
【報告】
2本のドキュメンタリー映画「流れゆく 遠い道」「森、すきま」上映&トークには70人以上の参加がありました。
監督の崔藝隣(ちぇ いぇりん)さんは、韓国ソウル生まれで、2023年からは東京で暮らし、ドキュメンタリー監督、通訳者、アクティビストとして活動しています。
崔藝隣さんは、フェミニズムの観点で、歴史の記憶と現在をつなぐ作業に取り組むなかで、もっと多くの人に広めるにはどうしたらいいか、権威ではなく、言葉にできない気持ちを伝えるにはどうしたらいいかと考え、芸術を通して表現することに至り、メディアのことを学びました。
今回上映した2作品のうち「流れゆく 遠い道」(2023)は、関東大震災朝鮮人虐殺から100年目の2023年に撮影されました。
1923年の関東大震災時、権力による流言を信じ、「自警」と称し武装した民間人によって、朝鮮人や中国人が追い詰められ、殺された場所のひとつである荒川河川敷。
その近くの追悼碑をまもり、記憶を紡ぐ在日朝鮮人2世の愼民子(しん みんじゃ)さんを追ったドキュメンタリーです。
在日朝鮮人3世のクィアアーティスト・uhiさんのナレーションと朗読詩で構成されています。
このことについて崔藝隣さんは、記録は男性の手によるものが多い。
そうした映像作品を見ていて、カメラは暴力的な時もあると感じる。
それで、シス男性以外の、女性とクイアの声で、関東大震災100年を記憶したかった、uhiさんの朗読にことばの力を感じると語りました。
もうひとつの上映作品である「森、すきま」(2025)は、群馬県高崎市の群馬の森公園にあった朝鮮人労働者追悼碑が2024年、群馬県による行政代執行で撤去された事件を記録したものです。
崔藝隣さんのカメラを通して、強圧的な公権力への怒りが伝わります。
圧巻だったのは、100人の日本人の若者が、撤去された碑文を2行ずつ読み上げるところです。
慰霊碑は撤去されても、100人の日本人アイデンティテイの若者に碑があったことを記憶しておいてもらったら、忘れさられることはないだろうと、自分の友だちと、その友だちが信頼する友だちに呼びかけて、このプロジェクトは実現したとのことでした。
最後に、関東大震災朝鮮人虐殺のことも、群馬の森公園の慰霊碑のことも、自分も今までどこか距離があった。
距離を持っていられるのは、その問題に対して、マジョリティ性があり、加害者性を持っているということ。
だれもが自分の加害者性との向き合い方を、教えてもらっていない。
そのことを考えてもらうためにも、作品を通して歴史や人々の思いを声として伝えていきたいと結ばれました。
2026年02月14日(土)
No.246
(報告)
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