日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告
ナビ(蝶)の夢 〜ハルモニと共に歩んだ34年…そしてこれから〜 尹美香さんを迎えて
日 時 : 2024年10月26日(土) 14:00〜
会 場 : 大阪総合生涯学習センター 第2研修室
【報告】
尹美香さんを迎え、阪神連絡会との共催で開催した本集会に60余名が参加しました。
長年にわたって挺対協代表として活動、今回は2019年の関西ネット結成10周年の際、吉元玉(キル・ウォノク)ハルモニとともに来日して以降、5年ぶりの集会となりました。
通訳を挟んで2時間に及ぶ力強く、圧倒される講演でした。
生い立ちから今日にいたるまでの歩みを、ユーモアを交えながら話されました。
詩が好きで詩人になると誓った小学生時代、女性も牧師になれると知って牧師を目指して家族と引っ越し、大学で学びながら民主化運動を経験、女性の人権問題に取り組む女性たちと出会い、1992年より「慰安婦」運動現場に飛び込みます。
被害者と共に歩んだ30余年の歴史で「慰安婦」問題を国際社会に訴え続け、社会のイシューとしました。
日韓合意を厳しく批判したことで保守、右派勢力から「従北」などとバッシングを浴び続けてきました。
2020年4月、国会議員になったことで攻撃はさらに激しくなりました。
シェルター「ウリチプ」孫英美所長が自死に追い込まれるという過酷な惨状を生き延びた尹美香さん。
政治勢力やメディアが一体となった攻撃は息をのむほど凄惨なものでした。
日本政府やメディアもフェイクニュースを垂れ流すなど、日韓の右派勢力が深く関与していたことは容易に想像がつきます。
裁判の過程で容疑の多くは消え、あるいは無罪となり一部罰金刑となったものの政治権力による露骨な介入もあり、現在は大法院判決を待つ状況です。
金福童ハルモニの「最後まで闘うことが勝つこと」、この言葉を胸に生き抜いてきた尹美香さんの闘いはまだ続きます。
今年5月、議員生活を終え、金福童の希望共同代表として再び街頭に立つことを決意、力強く歩み始めた尹美香さんの今後に期待が膨らみます。
<資料より>
11月4日には韓神大学内に「金福童〜ナビ(蝶)の道」がオープンします。
死を前に「私は希望をつかんで生きる」と語ったハルモニの言葉を胸に、尹美香さんの新たな歩みが始まります。
私たちも今後の連帯運動をどうつくるのか、日本社会で果たすべき役割が問われています。
2024年10月26日(土)
No.216
(報告)
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