関西ネットの
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橋下市長! 「慰安婦」問題の真実はこれです
金福童ハルモニ来阪【2012年9月】から、大阪府警による弾圧【2013年2月】までの
日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークの闘いの記録

 昨年8月、橋下大阪市長は「『慰安婦』という人たちが軍に暴行、脅迫を受けて連れてこられたという証拠はない」「女性にそういう性の仕事をしてもらうということは全世界的にあった」等と、歴史歪曲・女性差別発言を続けました。私たちは橋下市長に対し、一連の暴言の撤回と被害者への謝罪を求めましたが、未だ行われておらず、闘いは今も継続中です。
 翌9月には金福童ハルモニが来日し、「私が証拠だ」と市庁に出向いて橋下市長との面談を求めましたが、市長は休暇を取って会おうとしませんでした。さらに10月には、「(吉見さんも)強制連行の事実までは認められないと発言している」という市長の発言に対して、「事実無根」と抗議に行った吉見義明さんにも、面談を拒否しました。11月に大阪で開催された安世鴻さんの「慰安婦」写真展と関連して、「日本の官憲が縄か何かで縛りながら暴行脅迫している写真があれば見に行く」などと、橋下市長はさらに暴言を重ねたのです。そして今年2月には、昨年9月の金福童ハルモニ証言集会を妨害しようと会場に現れた在特会メンバーによる被害届を口実にして、大阪府警による私たち関西ネットの連絡先への家宅捜索が強行されたのです。
 その間、12月に民主党から自民党への政権交代がありました。安倍首相は就任直後から、「河野談話」「村山談話」の見直しや新たな「安倍談話」をちらつかせて歴史の歪曲を進める一方で、憲法を改悪して戦争のできる国をめざす動きを活発化させています。来たる7月の参院選で勝利し、改憲に着手しようと狙っていますが、私たちは絶対に許すわけにはいきません。
 韓国でこのような日本の状況を知った被害者たちは、再び来日を希望されました。体調が優れないにもかかわらず、来日を決意された金福童さん(87歳)、吉元玉さん(85歳)の思いに応えようと、私たちも5月25、26日の大阪と奈良での集会準備をしながら、橋下市長との面談を要請していたさなか、耳を疑う橋下市長の暴言が再び飛び込んできました。5月13日、「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていく時に、精神的にも高ぶっている猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、『慰安婦』制度が必要なのは誰だってわかる」と言ったのです。女性を人間として見ず、戦争遂行のために女性は道具であり、女性の性を活用するのは当然と言わんばかりです。橋下市長の女性蔑視の発想はあまりにも非常識で、人権感覚がまったくありません。国内の各地に止まらず、世界各地で非難と抗議の声があがり続けています。
 橋下市長は、私たちの面談要請に対し、今回「被害者と会う」ことを約束しました。私たちは、橋下市長がお二人の被害者に対して、同情ではなく、この日本軍「慰安婦」問題の解決をめざす立場から、この間の暴言を撤回し、心から謝罪することを強く求めます。
 最後に、「日本が再び戦争への道を歩み出してはいけない」という被害者の強いメッセージを込めて、この報告書をみなさまにお届けいたします。
発行: 2013年5月25日
代金: 500円  B5判 80ページ
目次: 【第1部】金福童ハルモニ来阪行動
  (その1)来阪集会 〜2012年9月23日〜 金福童ハルモニ、尹美香さん、梁澄子さんのお話し
  (その2)大阪市役所訪問 〜2012年9月24日〜 金福童ハルモニ、大阪市長に抗議/記者会見
  (その3)後日譚 〜2012年9月25日〜
【第2部】吉見義明さん学習講演会
【第3部】大阪府警の弾圧と在特会の妨害
  許さない!大阪府警による「慰安婦」問題解決運動への不当弾圧/在特会と私たち
戦争と女性の人権博物館」オープンを記念して
ハルモニの希望こそ平和への道

 「戦争と女性の人権博物館」建設運動は、長い歳月を苦痛の中で送ってこられた被害者の生と歴史の真実を、再び歴史の闇の中に埋もれさせまいとして始まりました。日本から絶えず「『慰安婦』はいなかった」「強制連行はなかった」との歪曲発言が聞こえてくる中で、被害者はこの博物館に自らの被害の歴史が記録されることを待ち望んでおられました。その思いに応えようと、私たちもまた博物館建設支援を訴え、募金集めに奔走してきました。
 博物館建設は、「慰安婦」問題解決の困難さを象徴するかのように、次々と難題に見舞われるのですが、そんな中、2007年2月、尹美香さんが関西を訪れ、あらためて支援を訴えたことがありました。当時、安倍首相は教育基本法改正を強行採決し、憲法改正をかかげ戦争のできる国づくりを強めていました。「慰安婦」問題についても「強制性はなかった」と主張、「河野談話」の見直し発言をためらいませんでした。私たちはこのような動きを阻止しなければ、解決はさらに遠のいてしまうと考え、「慰安婦」問題の事実をひとりでも多くの方に知ってもらおうと、広報活動をすすめるとともに、募金活動にも取り組みました。
 今年5月5日、ついに博物館開館にこぎつけ、再び尹美香さんを迎えて、関西の地でオープン記念集会を持てたことは望外の喜びです。強い意思とあきらめない心があったからこそ、この日を迎えることができました。
 今回、私たちは「慰安婦」問題とあわせて、「朝鮮学校」に対する日本政府・大阪府市による差別政策の問題をもうひとつのテーマとして取り上げました。背景にあったのは、まさにおふたりの報告にあるように、朝鮮学校や在日朝鮮人に対する差別・排外主義はかつての植民地支配に根ざしているという事実です。
 橋下市長が登場して以降、教育問題、日の丸君が代の教育現場での強制や、人権博物館への攻撃など、歴史や人権、さらには人々の暮らしと生活が脅かされる政策が矢継ぎ早に出され、まさかと思っていたことが独断でどんどん決まっていくとう、あってはならない状況が生まれています。そんな中で、私たちは市民の目線で今の社会を捉え、問題を共有していく必要性を感じています。
 おふたりの報告で、過去の人権侵害と現代の人権侵害解決のために何ができるかが提案されました。希望を語る尹美香さんの言葉と、朝鮮学校の問題は日本のありかた、日本人としての自らの生を問うていると指摘する藤永壮さんのことばは、参加者の共感と感動を呼びました。新たな出会いがあり、出発点となった実り多い集会でした。
 参加されなかった方のために、そして参加された方にもう一度、感動を思い起こしていただくために、遅まきながらパンフレット制作にこぎつけました。
 あれから3ヶ月を経て、もはやその機会がないのではと思っていた、「慰安婦」被害者であった金福童ハルモニが尹美香さんとともに関西の地を訪れ、橋下市長の「慰安婦」問題発言に「NO!」を突きつける、重要な局面に立ちあって頂くことになりました。その日にこのパンフレットを世に送り出すことになったことは、大きな意味があると考えます。
 闘いは連綿と続きます。手から手へ、人からひとへ。私たちは一人ではありません。気がつけば多くの人がつながっている―そんなことをパンフレットを通じて感じとっていただき、あなたもつながってくださることを願ってやみません。

発行: 2012年9月23日
代金: 500円  B5判 44ページ
目次: 尹美香さん講演録 「戦争と女性の人権博物館」が開く平和の時代 〜境界を越えた連帯を〜
藤永壮さん講演録 「慰安婦」・朝鮮学校・植民地主義 〜問題の解決を阻む物は何か〜

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口座名義:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク 
(ニホングンイアンフモンダイカンサイネットワーク)


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【口座名義】日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク 
(ニホングンイアンフモンダイカンサイネットワーク)


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