2009年10月7日
内閣総理大臣 鳩山由紀夫様
  日本軍「慰安婦」被害女性と共に歩む大阪・神戸・阪神連絡会
     日本軍「慰安婦」問題関西ネットワーク
  在日韓国民主女性会大阪本部(ヨソンフェ大阪)
  「慰安婦」問題の解決を求める北摂ネットワ−ク
駐韓国日本大使館の、日本軍「慰安婦」被害女性へのしうちについて抗議します!
 この気持ちをどのように申し上げたらおわかりいただけるでしょうか?

 韓国ソウル市の日本大使館前では、1992年1月より、毎週水曜日の12時〜1時に日本軍「慰安婦」被害女性のみなさんが、支援者の皆さんと一緒に、問題の解決を求めて集会を開いておられます。
 9月30日の第885回目の水曜集会のあと、6人の被害女性のみなさんが、今回鳩山首相が訪韓される機会に、短時間でも面談して欲しいとの思いから、日本大使館に面談要請文を届けに行かれました。
 日本大使館側は、被害女性のみなさんに直接は会わず、黒くて中も見えないガラス越しに(ガラスには相手側に話せる穴が開いていたそうですが)「ガラスに向かって言いたいことがあれば話すように」と言ったとのことです。

 一体日本大使館がどれだけ尊くてこのように威張った態度をとり、被害女性のみなさんがどれだけ蔑まれてこのような非礼な扱いを受けたのでしょうか?

 一体日本大使館はいつから韓国の人々にこのような非礼な扱いを続けているのでしょう?植民地支配の時からでしょうか?植民地支配下であったとしても、このような非礼な扱いをすることは、許されることではありません。人間として恥ずべき傲慢さです。
 このような非礼な扱いを、今に至るまで続けていることは、日本大使館、ひいては日本政府が、韓国の人々に対して、蔑みの気持ちを持ち続けていることを表しています。

 13歳の時に騙されて「慰安所」に連れて行かれた被害女性のキル・ウォノクさんは、その黒いガラスに向かって、「自分たちはこんなに老いてしまったが、日本が新しい政権になって、この機会に自分たちの問題を解決してくれることを望んでいます。どうかよろしくお願いします」と懇願されました。

 日本大使館の大使も職員も、自公政権時代のままなのでしょうが、新しくなった日本政府の首相や外務大臣をはじめとするみなさんが、この被害女性の言葉を、どうか胸に受け止めて下さるように願います。

 被害女性のみなさんは、持って行った「面談要請文」を「そこに置いておくように」と言われて受け取ってももらえずに帰られたそうです。
 日本の新しい政権に希望を持って「会ってほしい」と要請文を出された被害女性のみなさんの気持ちが、これ以上踏みにじられることがないように、新しい政権を担うみなさんが「友愛」を高くかかげ続けてくださることを、心から願います。