日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

東ティモールのマルティニャ・マデイラさん死去




みなさま

7月に続いて、東ティモールから被害者の訃報のおしらせが届きました。
各国被害者の訃報が相次ぐなか、今なお過去の歴史に背を向け、あったことをなかったことにしようと奔走する日本政府の姿勢に、あらためて怒りをおさえることができません。
マルティニャ・マデイラさんのご冥福を心よりお祈りします。


【訃報】

東ティモール:マルティニャ・マデイラさん逝去

2021年9月28日(火)

東ティモールの日本軍性奴隷制の被害者だったマルティニャ・マデイラさんが本日未明に亡くなったとの知らせが、現地の支援団体「東ティモール人権協会(HAK Association)」のマリナ・ガルチョさんから今朝7時過ぎに届きました。
昨日から危篤状態だったようです。

マルティニャ・マデイラ(Martinha Madeira)さんというのは洗礼名ですが、ティモール名はビタ・ケヒ(Bita Kehi)さんといいます。
南部コバリマ県のティロマール(Tilomar)に生まれ育ち、晩年もそこに住んでいました。
実はマルティニャさんには日本のわれわれは会ったことはなく、HAKが2014年4月に初めて話を聞くことができた人でした。
ティロマールは首都ディリから車で日帰りではいけず、なかなか機会がなかったのです。

日本軍が村に来た時、彼女は10才を過ぎたぐらいで、3日間畑に隠れていたそうですが、日本軍が両親を拘束していると聞いて、日本軍の言うことを聞くことにしたそうです。
昼間は石を集めたり、草を刈ったりの仕事をさせられました。

一度もお話を聞けなかったことが悔やまれます。
今月、HAKのチームが定期訪問に訪れた時は、まだ元気だったそうで(添付写真参照)、急に体調が悪くなったようです。
ご冥福を祈ります。


松野明久
東ティモール全国協議会


2021年09月28日(火) No.107 (訃報)

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