日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

ジャヘランさん 死去



2018年3月第15回アジア連帯会議に参加された時のジャヘランさん


インドネシア・スラウェシ島の「慰安婦」被害者のジャヘランさんが2020年4月11日(土)午前9時(現地時間)に、亡くなりました。90歳でした。

元気に暮らしておられましたが、頭痛を訴えその後、亡くなられたそうです。持病があったのかどうかはわかりませんが、突然のことだったのかもしれません。

昨年の9月に全国行動でスラウェシ島を訪問し、お話をうかがったときは、とてもお元気そうに見えたし、新型コロナの感染拡大がなければ、今年もお会いできたかもしれないと思うと、本当に残念で悲しいです。
ジャヘランさんは2018年のソウルでのアジア連帯会議にも参加され、証言されました。
インドネシア訪問の報告集も発刊して、これからもっと連帯をと考えていたところだったのに、思ってもみなかった訃報にさらに悲しみが募ります。
ご冥福をお祈りします。

お会いした時に、ジャヘランさんが証言してくださった内容を紹介します。

カロシに暮らすジャヘランさんは学校を出てから、糸を紡いで布を織る仕事をしていましたが、銃をもった日本兵によってチャルックというところにあった慰安所へ連行され、暗い部屋に閉じ込められレイプされました。
恐怖に泣き叫んでも棒で脅され、料理などの労働もさせられました。
10日後、解放されて家に帰ると父親は激昂して「家から出るな!」「死んでしまえっ」などの言葉を浴びせ、ジャヘランさんを殴りました。
両親によって決められた相手と結婚しましたが、慰安所でのことを恥じて、辛い思いで過ごされました。
その後、その夫は病死し息子も事故死しましたが、現在の夫とは4人の子ども、ひ孫も20人ぐらいいて穏やかにくらしてこられました。しかし、時々辛い記憶がよみがえり悲しくなるとおっしゃっていました。

2020年04月11日(土) No.50 (訃報)

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