日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

韋紹蘭さん 死去




5月5日、中国桂林に暮らしておられた韋紹蘭(ウェイ・ シャオラン)さんが逝去されました。
転んでけがをされて入院中で、意識も混濁した状態でしたがとうとうお亡くなりになられました。
99歳でした。
韋紹蘭さんは1944年24歳の時に日本軍兵士によって負ぶっていた娘とともに連行されました。
6,7人の女性たちとともに3か月にわたって慰安所に監禁され、日本軍の性奴隷としての生活を強いられました。
監視の目をくぐって脱出、家に帰って日本兵の子を妊娠していることがわかり、息子を産みました。
その後親子は夫や親族、周りの人々から「日本鬼子」などと言われ、冷たい視線を浴 びながら生きていかざるを得ませんでした。
2010年12月来日、議会が主催する公聴会で証言し、謝罪と賠償を求めて請願書を提出しました。
その折、関西にも来られ大阪・豊中と京都で開催された証言集会でお話を聴くことができました。
日本政府に正義を求めるという意志を明確に示されていましたが、最後までその答えを聴くことはありませんでした。

苦痛に満ちた人生でしたが、時には明るい笑顔も見せてくださった韋紹蘭さん、どうぞ安らかにお眠りください。

ご冥福をお祈りします。

※韋紹蘭さんの証言は2008年、韓国で制作されたドキュメンタリー映画「終わらない 戦争」および、2014年中国で制作された「三十二」で観ることができます。


韋紹蘭さん(中央)と息子さん(左)
2019年05月05日(日) No.51 (訃報)

No. PASS