日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

ソウルに暮らしていたリハルモニ 死去


皆さま

1月28日午前7時30分、ソウルに暮らしていたリハルモニが亡くなられました。

ハルモニは1925年に生まれました。
17歳になった1942年ごろ職場の紡績工場からの帰り道で軍用トラックから降りてきた軍人に同僚2人とともに拉致されました。
トラックにはすでに数人の女性が乗っており、別のトラックから降りた他の女性15−6人ほどと一緒に強制的に船に乗せられ、下関に連行されました。
下関から再び満州へ連行され、日本軍性奴隷被害を受けました。
ある日、突然日本兵たちが来ないことで解放されたことを知りましたが、一銭ももたず朝鮮に帰る方法を教えてくれる人はいませんでした。
帰国方法を探しているうちに港に行けば朝鮮に行く船があるという話を聞き、仲間2人と港に行って朝鮮人船主に事情を話し何とか密航船である塩を運ぶ船に乗せてもらい帰国しました。

ハルモニは罪責の念と被害意識で生涯苦しみました。
長い間、苦しみから逃れられず、常に暗い表情をしていました。
訪問するたび、ハルモニの顔に映る苦しみと寂しさを見て、活動家も胸を痛めました。
それでも、活動家たちと会うと喜んでくださり、別れた後にも家にちゃんと着いたの かと確認の電話までくれました。

2018年末から体調を崩され、最近になって悪化し、苦しみを耐えてこられた末、今日の午前に亡くなられました。

ハルモニ、辛く苦しい記憶、寂しい記憶、すべてを忘れ、安らかにお眠りください。 ハルモニの冥福をお祈りします。

ハルモニと遺族の意思により葬儀は非公開で執り行われます。


日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯



2019年01月28日(月) No.59 (訃報)

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