日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

11.25女性に対する暴力撤廃国際デー「ここで生きてきた」アジアの日本軍性奴隷サバイバーたち 〜 お話 安世鴻さん




日  時 : 2018年11月23日(水) 18:45〜
会  場 : ドーンセンター


11月25日は女性への暴力撤廃国際デーです。
今年のノーベル平和賞は、戦時性暴力問題に関わってきたコンゴのデニ・ムクウェゲ医師と イラクのヤジディー教徒でサバイバーのナディア・ムラドさんでした。
世界で今も続く戦時性暴力問題に光があたりましたが、ムラドさんは正義をもとめて声をあげ続けると その厳しい闘いへの決意を述べています。
日本軍「慰安婦」サバイバーたちは27年間その闘いの先頭に立ってきました。
しかし、加害国日本ではその歴史の事実を否定する動きが広がっており、 その記録や継承の必要性が問われています。
今回は、戦場に残され、戦後を生きてきた元「慰安婦」女性たちを訪ねてきた、写真家アン・セホンさんからお話を聞きます。

【報告】





写真家の安世鴻さんは、1996年に仕事で「ナヌムの家」を初めて訪ね、その後 3年間、ボランティアとして通い続け、ハルモニたちとたくさんの話をし、一緒にできることを一つ一つやろうと決意したそうです.。2001年に初めて中国へ行き、 解放後も朝鮮半島に帰れなかったサバイバーたちと出会い、多くの人に「慰安婦」問題への関心を持ってもらいたいと、写真展を始められました。  








2013年以降訪れるようになったフィリピンでは、ロラたちが歌や踊りを通して 感情を解きほぐし、日本大使館への抗議デモに、家族や遺族たちがロラの写真を掲げて参加しているのに感動。インドネシアでは、自宅すぐ近くの「慰安所」に 連行され、過去から逃れるために故郷を捨てた例が多いこと、東ティモールでは、日本軍は補給を断たれてコンドーム支給もなかったため、妊娠の可能性がない幼 い少女が標的にされたことなど、一人ひとりのサバイバーの人生を紹介しながら、それぞれの地域性も話されました。朝鮮民主主義人民共和国にも訪問したが、サバイバーには面会できていないそうです。   



フィリピンの家族がデモに参加している写真


東ティモールの被害者


中国のウェイ・シャオランさんと日本兵との間に生まれた息子さん


北朝鮮の状況


女性たちの家を修理している写真
おばあさんたちの家を修理する活動もしており
そういう活動も含めてカンパをしています


女性たちと会う時は、まず話を聴くことに集中し、思いを伝えてもらえるよう になってから写真を撮ると語られた世鴻さん。持参してくださった写真10枚とそ れぞれの説明文を会場内に展示し、参加の皆さんに、心の奥深くまで伝わるよう な女性たちの表情を見てもらうことができました。最後に、約80人の参加者から 世鴻さんの今後の活動に対して寄せられたカンパを渡して、集会を終えました。

《 ミニ写真展の様子 》


2018年11月23日(金) No.39 (報告)

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