日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告
玉本英子さん講演会
6・19紛争における性的暴力根絶のための国際デー
日本軍「慰安婦」から続く#Me Too
玉本英子さん講演会
取材映像で見る紛争地における性暴力
〜イラク、アフガニスタンの女性たちから考える〜
日 時 : 2018年6月19日(火) 18:30〜
会 場 : ドーンセンター 大会議室
【報告】
6月19日、前日の地震で不安な状況の中にもかかわらず70人近い参加がありました。紛争地で取材してこられた玉本英子さんがインタビュー映像から現状を語ってくれました。
戦争が起こると治安が崩壊し、犯罪が横行、力のない者が犠牲になります。イスラムの戒律の厳しいアフガニスタンでも売春は存在しています。公衆浴場で出会った女性たちは夫を失った母親で生活のために売春の仕事をしており、16歳の妊娠している少女もいました。戦争は貧困をもたらし女性や子どもの人権を奪っています。
イスラム教徒が多数のイラクにおいて少数宗教のヤズディ教徒は悪魔崇拝だとされ、ISに襲撃されました。男性は改宗しなければ銃殺され、女性は強制結婚させられました。
「明日は女性市場へ行って女性を買おう」というISの戦闘員のVTRはとてもショッキングなもので、戦わせるために女性を利用する構造は日本軍「慰安婦」問題と通じるものがあると感じました。何とか8ヶ月の息子とドイツへ逃れ、韓国の慰安婦被害者キルウォノクハルモニと会った女性は、ISに捕まった時、夫の子どもを身ごもっていましたが、この出来事を記憶するために子どもに「壊れた心」という名前をつけました。
VTRに登場した女性たちは、沈黙を破って声をあげていました。中東での「#Me Too」運動であると言えるでしょう。今も取材をした女性たちと連絡を取っている玉本さんは、彼女たちの相談者であり支援者でもあると感じました。
2010年「日中韓平和プロジェクト」の一環として制作されたのに発刊されず、今年になってようやく出版となった絵本「花ばぁば」。「慰安婦」被害者のシム・ダリョンさんをモデルした「花ばぁば」の出版の経緯を堀詩織さんが報告してくれました。ぜひ、読んでください。
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2018年06月19日(火)
No.104
(報告)
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