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第160回 大阪駅前水曜集会






日  時 : 2019年12月4日(水) 19:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前

【報告】


2019年を締めくくる水曜集会では、冒頭にこの一年間に亡くなられた日本軍 「慰安婦」被害者を追悼する時間を持ち、訃報が届いた9人のみならず、歴史にあとも残さず世を去られた人々のためにも、来年こそ解決を届けたいとの思いを新たにしました。

水曜デモの歌に続いて、関西ネットからは、このたび韓国国会議長が出した 「徴用工」と日本軍性奴隷問題の一括解決案を批判して12カ国44団体が連名で発表した「世界良心宣言」を紹介。反人道的戦争犯罪に対し、企業や民間人から寄付を募り見舞金を出すというやり方は被害者を再び傷つけるものと訴えました。 また、11月21日に女性への暴力廃絶を目指して行ったスタンディングについて報告。性暴力被害者が声を上げた時、それをしっかりと受けとめる存在でありたいという決意を伝えました。




パウィチョロンの踊りに続いては、10月に台湾を訪れた方からの報告。被害を明かされて今もご存命なのはお二人だけ。現在88歳のイワル・タナハさんは、 13歳で被害に遭った場所の近くを通る度に今も苦痛が蘇ると話されたそうです。 また、95歳の女性は「会いに来てくれてありがとう」と微笑されたとのこと。台北のアマミュージアムには被害や闘いの記録が展示されているので是非訪問をと呼びかけがありました。  




「南京大虐殺60カ年大阪実行委員会」からは、父の被害を受け継ぎ、父親の映像も含めて証言される方のお話を7日午後PLP会館で是非聴いてほしいと呼びかけ がありました。日本軍が南京の子どもたちにお菓子を配って喜ばせている映像が流布し、それを証拠に虐殺などなかったと言う人たちがいるが、そんなことにごまかされず、歴史の事実を知ってほしいとの訴えでした。  




「HANA」の歌の後は、関西ネットが1月11日〜13日に開催する宋神道さん写真展と講演の案内。夏に神戸で開かれた写真展にも関わった若者が、今を生きる私たちが宋さんの記憶を繋いでいかねばとの思いを込めて、催しへの参加を呼びかけました。




次に、「撫順の奇蹟を受け継ぐ会関西支部」から、12月15日の総会と講演会、 来年3月22日〜29日の訪中ツアーの案内がありました。中国帰還者連絡会の元日本兵の方々はほとんど亡くなられたが、加害への悔悟から最後まで証言を続け、天皇の軍隊による罪業を明かして社会から疎まれても決して屈しなかったことが伝えられました。




最後に、釜ヶ崎で30年間活動を続けている釜日労より、年末28日から開く越冬祭りへの参加呼びかけ。釜ヶ崎は、50年前、大阪万博の建設工事に従事したのち使い捨てられた労働者が集まった町だが、今やドヤに泊まる日雇い労働者の68% は35歳〜55歳。安定した就労と安心して暮らせる町を目指して活動し、越冬祭り では一人の凍死者も出さないことを目標にしているとのこと。




締めくくりに、約50人の参加者が「平和と人権の尊重される世界を獲得するぞ!」とシュプレヒコールの声を上げて行動を終えました。





「文喜相案」の即時破棄と 被害者中心主義の原則に則った
日本軍性奴隷制問題の解決を求める世界良心宣言




12月4日、韓国の「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の呼びかけで12ヵ国( 韓国、日本、米国、カナダ、ドイツ、イギリス、アイルランド、スイス、オーストリア、ニュージーランド、オーストラリア、インドネシア )、44団体による「文喜相案」の即時破棄と被害者中心主義原則に合致した日本政府の公式謝罪と賠償を含む法的責任履行を求める世界市民の宣言文が発表されました。
関西ネットも参加しています。
宣言文は、文在寅政府が2018年1月に、手続き上も、内容的にも、重大な欠陥があると明らかにした「2015日韓合意」をよみがえらせ、加害国日本政府に免罪符を与える「文喜相案」の即時破棄を要求するものです。


■世界良心宣言

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