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第157回 大阪駅前水曜集会






日  時 : 2019年9月4日(水) 19:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前

【報告】


夕方、梅田近辺は豪雨に見舞われたものの、6時半頃には雨もほぼ上がり、不安定な天候の中を駆け付けた45人の参加者のもと、元気よく集会を行いました。  

関西ネットからはこの一ヶ月の間に亡くなられた日本軍「慰安婦」被害女性、オランダ人ジャン・ラフ・オハーンさんと中国人楊桂蘭(ヤン・クイラン)さんについて報告。オランダの植民地だったインドネシアで3年半も性奴隷生活を強いられたオハーンさんの証言は映画「終わらない戦争」で観ることができます。それを11月2日シアターセブンで上映することを皆さんに伝えました。楊さんは婚家から実家に向かう途中でお堂に監禁され、十数日間、被害に遭いました。このような事実について日本政府は調査すらせず、今や事実をなかったことにしようとする公人の発言が目立ち、あいちトリエンナーレ「表現の不自由展 その後」の「少女像」を巡ってそれが噴出しています。

これに関して、度々名古屋を訪れて取り組みに参加している仲間からの報告がありました。展示中止に対し申し入れや抗議集会が行われ、会場前ではスタンディングが続いているとのこと。9月22日午後、<「表現の不自由展 その後」の再開をもとめる愛知県民の会>主催により名古屋市で開かれる全国集会とデモへの参加が呼びかけられました。




パウィチョロンの踊りに続き、「慰安婦」問題を考える会・神戸のメンバーから、8月に開催した「宋神道さんを心に刻む」写真展と講演・映画の報告がありました。ヘイトスピーカーが現れて妨害行動をすることもあったものの、それをはねのけ、会場には9日間で約400人が来場。8月に予定されていた津田大介さんを招く神戸市主催シンポジウムが維新や自民の議員の介入で中止に追い込まれたことについて仲間と話し合い、「表現の自由」に加え、津田さんの「思想信条の自由」も侵害されていると確認。これからも共に闘っていくと述べられました。






続いては、9月13日夜ドーンセンターで開催される映画「三十二」上映会の案内。この映画には今年5月に亡くなった中国の韋紹蘭(ウェイ・シャオラン)さんと息子の羅善学(ルオ・シャンシュエ)さんが描かれています。韋さんは、村に侵攻してきた日本軍によって3ヶ月間性奴隷生活を強いられた後、隙をみて逃げだし家に戻ったものの、日本兵の子を産んだことにより、息子の羅さんともども、家族や地域の中で差別されながら生き抜かれました。今回、韋さんを最初に取材した中国南京出身の在日フリージャーナリスト朱弘さんのお話もあるそうです。




最後に、朝鮮高級学校無償化連絡会より、8月27日に最高裁が下した、無償化からの朝鮮高校除外は正当という決定への抗議声明を読み上げました。10月から実施される幼稚園・保育園の無償化でも各種学校の幼稚園が対象から除外され、すべて外国人学校の幼稚園で計88校。そのうち半数近い40校が朝鮮学校幼稚園。このような差別政策に抗して、9月18日夜東成区民センターで開く集会や9月26日大阪市役所前で行う街頭行動への参加が呼びかけられました。




この後、「共に行こうこの道」を日本語と韓国語で歌い、戦争と差別を許さない気持ちを一つにして皆でシュプレヒコールの声をあげ、行動を終えました。

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