HOME >活動報告 > 2019 > 6月



第154回 大阪駅前水曜集会






日  時 : 2019年6月5日(水) 19:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前

【報告】


2019年6月5日 第154回大阪水曜集会には約70人が参加しました。

また同日正午から開催されたソウル水曜集会には吉元玉ハルモニとナヌムの家から李 玉善ハルモニが参加、小中学生や高校生も全国から集まりました。

関西ネットからの報告では、今日のソウル水曜デモの場で、吉元玉女性平和賞の授賞 式がおこなわれ、1980年光州事件のもと、戒厳軍兵士らによって連行され、性暴力被害を受けた女性たちの真相調査と解決を求める行動をしている代表が受け取ったこ と。40年の時間を経て名乗り出た被害者たちも、この間の#MeToo.#WithYou.の声に励まされた人たちである。事実を明らかにし、被害者の尊厳を取り戻す作業は、今を 生きる私たち、次世代のためにも取り組んでいかなければならない、「これからもと もに行動しましょう」と語りました。

最初のアピールは「あかん!カジノ女性アピール」のメンバーが、街頭での対話で維 新支持者から「カジノ反対」の声が出ているとし、「人の不幸を踏み台にするいまの 政治の根本を問うのがカジノ」と発言しました。




次に、「共謀罪に反対する市民連絡会」からは、2018年7月からはじまった大阪府警 および滋賀県警による関西生コン支部に対する大弾圧、62人もが不当逮捕されている ことについての報告がありました。正当な労働組合活動でのストライキを「威力業務 妨害」、告発のビラまきを「恐喝」という刑事事件に仕立て上げ、不当逮捕や再逮捕 を続けていると訴え、6月19日、21日に予定されている裁判の傍聴を呼びかけまし た。




「城北ハッキョを支える会」からは、共和国を訪問したことや、ハッキョの子どもた ちのようす、創立60周年に向けて各行事への参加の呼びかけなどがありました。 また、堺を守るために堺市長選に挑む挑戦者を応援するチーム堺の方からは、「堺市 での維新との闘い」ということで、維新の面々がまことしやかに言っているさまざま な言説へのファクトチェックや、応援の呼びかけがありました。






若者アピールは韓国から来日し、毎月参加してくれている女性から。「歴史を否定す ればブーメランのように自分に返ってきます」と、日本では子どもたちへの歴史教育 がなされていないことが指摘されました。




今回の水曜集会は、参加者のうち半数ほどが学生さんたち若い人たちでした。
グループで来ている人たちもありましたし、性暴力犯罪への不当判決を許さないフラ ワーデモで水曜集会のことを聞き、1人で参加してくれた人もいました。 今日は最後のまとめとコールも若者が担当し、フレッシュで力強いシュプレヒコール が夜空に響き渡りました。







日本軍性奴隷制問題〜国際社会はどう見ている?!






日  時 : 2019年6月8日(土) 14:30〜
会  場 : とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ 視聴覚室
お  話 : 前田朗さん(東京造形大学教授)


このたび、法学研究者として人権問題や戦争犯罪論を専門としながら、日本軍「慰安婦」問題についても長年にわたって取り組んでこられた前田朗さんを講師に迎えて、学習会を開催いたしました。

【報告】


2018年11月、国連の強制失踪委員会は、日本政府の期待に反し、拉致問題を取 り上げませんでした。NGOの一員として国連でのロビー活動に度々参加しておられ る前田さんは、それは「日本の問題」ではなく「朝鮮の問題」だからと指摘され ました。国連の出す勧告は、条約を批准している国に対して、問題の責任を取って解決を図るよう促すものという基本を理解していない日本政府の非常識が露呈 しています。また、日本政府は20数年間ずっと「強制失踪条約は本条約が発効する以前に生じた問題に対して遡って適用されないため、慰安婦問題を本条約の実 施状況に係る審査において取り上げることは不適切」と言い続けているものの、 委員会では無視されています。それは、「慰安婦」とされた女性たちの被害は今 も続いているからであり、続かせているのは日本政府であることを前田さんは指 摘されました。  

自分は、屯田兵の子孫として生まれ、高学歴で、男性であることによって、普通に生きていたら植民地主義者となってしまう存在だと言われた前田さんから、 自分の生き方を絶えず問い直すことの大切さも教えていただきました。

Copyright (c) 日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク. All rights reserved.