HOME >活動報告 > 2018 > 9月



第145回 大阪駅前水曜集会






日  時 : 2018年9月5日(水) 19:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前

【報告】


猛烈な台風21号が去った翌日、水曜行動を行いました。そして、その翌日の木曜日早朝、北海道胆振東部地震が発生。自然災害列島に生きていることを、そして原発再稼働反対!と、強く思いました。
被害に遭われたみなさまに、心よりお見舞い申しあげます。  

今回も、多くのアピールが行われましたが、まず関西ネットから、国連人種差別撤廃委員会が8月30日、日本政府に勧告を出したことを報告しました。




勧告では「慰安婦」問題について、解決のための努力が被害者中心アプローチをとっていない、存命の被害者たちは適切に相談を受けていない、「日韓合意」は軍による人権侵害に対する責任を認めていないと三点指摘し、政府の責任を矮小化する公人の発言問題も取りあげました。さらに、あらゆる国の被害者、存命の被害者や家族にも触れ、永続的な解決達成を求めました。しかし、日本政府は国際社会の声に耳を傾けようとせず、今回も直ちに抗議を行っています。私たちは、速やかな勧告の実施を強く求めます。

また、韓国では現在、「和解・癒やし財団」解散を求める一人デモが続けられており、9月3日には、手術後間もない金福童ハルモニも参加されたと、報告されました。

毎回、韓国の「パウィチョロム」の曲で踊っていますが、歌詞を知ったら、踊りたい人がもっと増えるのではないでしょうか。今回も10名以上で踊りました。



「パウィチョロム(岩のように)」
(作詞・作曲 ユ・イニョク)


大地の岩のように 雨風に吹かれても
誘惑の言葉にも揺るがない
岩のように生きてみよう
風に揺れるのは根が浅い葦の葉
大地に深く根をおろして生きる 岩のように
苦しい時もくじけずに 試練の中に立ち向かおう
われらの未来に向かって行こう
岩のように生きてみよう






南京大虐殺60カ年・大阪から、長年続けているこの運動が、南京では日本人への信頼を得ることにつながっており、中国で反日行動が高まった時も南京は静かだったことを知ってほしいと訴えられました。また、9月15日13:30から、国労大阪会館(JR天満駅)で、関東大震災から95年経ったが、今なお差別と排外主義はこの社会に続いており、当時、多数の中国人が虐殺された歴史を明らかにする集会を行うと、参加を呼びかけられました。




今年4月に出版された絵本『花ばぁば』の三回目のカードセッションを行いました。『花ばぁば』は、韓国の「慰安婦」被害者シム・ダリョンさんの証言をもとにした、絵本作家クォン・ユンドクさんの作品です。ぜひ一度、手に取ってほしいと願い、関西ネットも販売促進に取り組んでいます。あまり本屋に並べられていませんので、本屋や図書館に働きかけをお願いいたします。  




子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会から、中学校道徳教科書採択では全国的にみても、最もひどい日本教科書を1地域、教育出版を11地域に抑えることができたのは、多くの人がアンケートを書きに行き、訴えた成果。大阪ではゼロ採択。しかし、日本第一主義で、教科書は悪くなる一方なので、今後も手をゆるめることなくがんばろうと訴えられました。




障害年金の国籍条項を撤廃させる会と兵庫県との交渉に参加した方から、国や県が外国籍障がい者に行ってきた差別的扱いについての訴えがありました。今まで、1981年の難民条約締結、1986年国民年金法改正、2004年「特定障害者に対する特別障害者給付金」制定、2008年国連自由権規約委員会勧告、2014年障害者権利条約締結、と少なくとも5回の解消のチャンスがあったことも訴えられました。多くの人々の関心が求められています。  




ピープルファースト奈良の方から、韓国の統営(トンヨン)で「慰安婦」被害者に会い、心に残ったこと、今年の12月、奈良で開催されるピープルファースト(障がい当事者の自己権利擁護運動)全国大会の分科会で、柳本飛行場と「慰安婦」問題について発表するため、学習会やフィールドワークを行っていることが報告されました。



劇団石(トル)の2人芝居「キャラメル」を観た若い人から、ハルモニたちの手足となってがんばろうと思ったという決意表明が行われました。  




朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪から、9月27日15時から、大阪高裁で行われる控訴審判決への傍聴参加要請が行われました。




最後に、いつものように元気よくコールを行い、訴えました。  
参加者は、約60名でした。



【2018年9月7日(金) 朝日新聞に水曜集会の様子が掲載されました】



サンフランシスコ訪問報告






日  時 : 2018年9月21日(金)〜25日(火)
場  所 : アメリカ合衆国 サンフランシスコ市

【報告】


関西ネット有志メンバー7人は、9月21〜25日サンフランシスコ市に行ってきました。

滞在1日目、市庁を訪問し現地の団体「慰安婦正義連盟」(CWJC)のはからいで、コリアン出身の議員と面談、要請書(※本文はこちら→を手渡しました。その後市長室で秘書の一人に要請書を伝達しました。吉村市長からの「姉妹都市解消」の脅しを受けながら、メモリアル碑の市への寄贈を決定する議会決議を支持したリー前市長が昨年急逝し、後任のブリート市長の支持者には日本関係者も多く、プレッシャーもあるようです。壁にはリー元市長の肖像画が掛かっており、私たちに微笑みかけていました。市庁のあとは、韓国正義記憶連帯・巡回展「真実と正義そして記憶 inSF」(「SF社会正義教育財団」主催)を見学しました。展示は韓国内でも巡回されたもので、ソウルのバスに乗っていた「少女像」もいました。

滞在2日目、市内公園でメモリアル碑1周年記念式典が開催されました。碑は朝鮮・フィリピン・中国の3人の少女が手をつないで立ち、それを金学順さんが見まもる像です。リー前市長の遺族や、マイク・ホンダ元議員、市議や州議員、知事代理、中国総領事、韓国総領事代理などが出席。鎮魂の踊りや詩の朗読のあと、いよいよ私たちの番です。いつも水曜集会で使うバナーを持ってステージに上がり、連帯声明を読み上げると大きな拍手が起こりました。SF市議会とCWJCから感謝状も頂きました。




式典後は軽快なリズムの歌声にリードされながらパレードし、私たちも英語でコールをあげました。





懇親夕食会で、関西ネットはアメリカで議会決議が出たことを受けて、日本でも各地方議会決議に取り組んだグループであることを話し、「パウィチョロン」を踊りました。マイク・ホンダさんが立ち上がり、「安倍政権が恐れているのは、真実だ、あなた方のような市民だ」とおっしゃいました。 SF市で私たちが目にしたものは、歴史の真実を記憶することを通して、あらゆる性奴隷制度をなくそうと、強い意志でたたかう市民の姿でした。私たちが訪米する前に日本領事が市庁に来て、議員一人ひとりに「大阪から来る団体とは会うな」と言ったという噂も耳にしました。「日韓合意」を口実に「慰安婦」問題の解決に妨害を続ける政権や、ついに姉妹都市解消宣言した吉村市長の有り様に、私たち日本の市民が問われています。SF市のみなさんともさらに連帯を深めながら、これからともに行動していきましょう。


Copyright (c) 日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク. All rights reserved.