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「日韓合意」は解決ではない
〜政府は加害責任を果たせ!〜
中野敏男さん講演会



「韓国政府の合意検証」の内容はこれだ!
全国行動「声明」を拡げるための全国同時アクションin 関西




★ 全国同時アクションは日本軍「慰安婦」問題解決全国行動と共催で開催されます ★


日  時 : 2018年2月3日(土) 13:30〜
会  場 : ドーンセンター 特別会議室
主  催 : 日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
共  催 : 日本軍「慰安婦」問題解決全国行動

【 中野敏男プロフィール 】
東京外国語大学名誉教授(社会理論・社会思想)、 『<戦後>の誕生ー戦後日本と「朝鮮」の境界』等、著書多数




【報告】


中野さんは「日韓合意」を「終わらせる合意」と表現し、それは、被害者を無 視して進めた政権間の「合意」という意味で、被害者を消去すると同時に、責任 を負うべき加害主体の認定があいまいであることによって、加害者をも消去して いると話されました。そして、1965年の「日韓請求権協定」もまた「終わらせる 合意」であったが、「完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する」 と謳いながら、現実には解決しなかったと指摘されました。




続くお話によって、講演会参加者は、日韓請求権協定が、岸信介(安倍晋三の 祖父)と朴正煕(朴槿恵の父)により生み出されたことの意味を思い知ったと言 えます。つまり、戦後の日本では、植民地主義と侵略戦争の責任者が罪を不問に され、そのまま権力を握り続けていることによって、民主主義も平和主義も偽物 でしかなく、そのために「慰安婦」問題はいまだ解決せず、欺瞞的な「日韓合意」 を生み出したということです。




韓国の人々が、政治の私物化に気づいた結果、ろうそく革命によって朴槿恵政 権を倒したように、私たちも、今の日本に民主主義はないと気づくところから始 めて、自分たちの手で真の民主主義国を作らねばならないと痛感しました。




第139回 大阪駅前水曜集会





日  時 : 2018年3月21日(水) 12:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前
主  催 : 日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

【報告】


第139回大阪駅前水曜集会は、かなり激しかった雨が約1時間前にあがって、その代わりのように冷たい風が吹き荒れる中で、午前12時から始まり、60人が結集しました。  

関西ネットからの報告は、3月7,8,9日に「慰安婦」問題の解決を願う多くの人たちがソウルに集った第15回アジア連帯会議について行われました。インドネシアから2人、中国の海南島と韓国から1人ずつの被害女性が参加して開かれた今回の会議はアジア各国だけでなく、カナダ、オーストラリア、ドイツ、アメリカなどの支援者の参加があり、ハルモニたちが平和のナビ活動として遠い国まで出かけて「慰安婦」問題の解決を訴えてきたことで「慰安婦」問題に対する市民の関心が高まり、またそれらの国でも、平和の碑建設に対する日本の政治家や市民による妨害行為と支援者の方々は闘っているということから、日本はこのままではますます孤立してしまうということなど報告されました。  

政権を揺るがしている森友学園問題が世に出るきっかけを作った木村真豊中市議は、これは「森友問題」というより「安倍問題」、もう真相はほとんどわかっていて、本来ならとっくに解決していなければならないのにここまできてしまった、今は一日でも一時間でも早く安倍首相を退陣させ、次の政権のもとで真の責任者を明らにしようと訴えられました。  

阪本みちこ奈良市議は、多くの非正規雇用の女性たちが、年にわずか134万という薄給で生活に密着した重要な公務職を支えている現状を語ると共に、最近の議会で自分たち無所属議員などの提案により、不要の支出を削って子どもたちのための施策を充実させる予算案が通ったという嬉しいニュースも伝えてくださいました。  

朝鮮高校無償化連絡会・大阪の長崎由美子事務局長は、前日大阪高裁で出た、朝鮮学校への補助金復活を求める控訴審の判決について、行政の差別に司法が加担したこの不当判決は、行政に無限の裁量権を認める極めて危険なもので、人権を守るための施策が削られていくことにつながると指摘され、これからも闘い抜くと決意を述べられました。  

若者の立場でアピールした若い女性は、通行人にわかりやすく「慰安婦」問題の基本を語り、真実を伝えようとしないメディアは、政権に「忖度」というより「癒着」している、メディアの言うことを絶対に鵜呑みにしないでと、エネルギーがほとばしるような活き活きした言葉で訴えかけました。  

今回初めて歌い踊った「真実は沈没しない」。まだまだ練習不足ですが、これからも続けていき、水曜行動の定番にしたいと思っています。

次回は4月4日午後7時から。皆様のご参加をお待ちしています。





「真実は沈没しない」

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